山下新太郎《あみもの》

1946(昭和21)年
水彩、鉛筆・紙 13.6×9.4㎝

昭和22年の6月に、毎日新聞社主催の第一回美術団体連合展が開催され、山下の《あみもの》という油彩が出品されました。昭和21年11月の書き込みのあるこの作品は、出品された油彩の準備段階で描かれたものと思われます。23歳になった峯子が、赤いセーターを着て、黄色いひざ掛けをかけて編み物をしています。晩秋の室内での、温かみを感じさせる一場面です。